第23回中原中也生誕祭のこと

どうも。礒多を読む会・代表の中西です(言ってみたかった)。
今回は詩のこと、というか4月29日の中原中也生誕祭に行ったときのことです。

f:id:viridianvigan:20180711200956j:plain

中原中也記念館の向かいにある「狐の足あと」にて食べたケーキセット。


前日に「礒多を読む会」があったので、そのまま湯田温泉に泊まることに。
「空の下の朗読会」に参加する予定なのにもかかわらず、詩ができていない。
山口県立図書館で過去の中也賞受賞作を幾つか借りて、読みふける。
何か降りてこないかなぁ。
しかし、詩集はあれね、装幀とかにトレーシングペーパーを使ってる率高いね。
川上未映子『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』
文月悠光『適切な世界の適切ならざる私』
もう一冊何か読んだはずなのに思い出せない。
多分、暁方ミセイ『ウイルスちゃん』だったかな。途中まで読んで買おうと思った記憶がある。
とにかくなにも降りては来ず。眠ることに。

 

4月29日、朝7時に起きて温泉につかったり宿の朝食を摂ったりしているうちにふと閃く。
とりあえず詩はできた。何回か声に出して読む。よし。
さぁ行こうかと思ったら「読む会」の栗田さんから電話がかかってきて
「中西さん朗読会の先着20名にもうなりそうなので私かわりに並んでます」

ええっ?!!
慌てて中原中也記念館へ。

行く途中に赤い着物姿の女性が信号を待っていて、
ああそうか、連休だし結婚式とかもあるんじゃろうなぁ、と思っていたら後でその人が今回の中原中也賞を受賞したマーサ・ナカムラだったと知る。

 

f:id:viridianvigan:20180711201448j:plain

当日の様子。木に花を添える人たちが昨年より多く感じた。

f:id:viridianvigan:20180711194929j:plain

「空の下の朗読会」は先着20名のところに17名くらいはすぐにうまって、栗田さんは11番目をキープしてくれていた。結論からいうとそんなに慌てなくても良かったけれど感謝です。
朗読会はまず地元の小学校の生徒がやって、その後に中也賞を受賞した方の朗読や、福島の朗読グループの発表が終わってから自由参加の朗読が始まる。

今回から読む時間がきちんとルール化されていてありがたかった。
昨年、初参加のときは1人3分なんてルールはあるだけみたいな感じで押しまくって後半にエントリーした私は本当に読めるのかヒヤヒヤして待っていた。厳密に1人3分以内になり、読むのに何分かかるかも申告するので、中也の詩を一つ読むだけなら1分という人もいて、最終的には30人くらいは朗読したんじゃないだろうか? スムーズな進行に感謝です。
ただ、最初に小学生の朗読があるからハードルめっちゃあがるんですよね。

彼らはよく練習してきてるし、中也の詩とか背伸びして読んだらもうギャップ萌え100%で満点じゃないですか(異論はなかろう)。
なので、自由参加の人の朗読聞くと読む練習してるか、してないかとか、練習してきたけど今日は緊張して本調子じゃないとか、よくわかってしまう。

だからまあ、当日にできたてホヤホヤの詩なんて論外だったかもしれない。
私の詩は果たして誰かに届いたであろうか?
ちなみに私の詩は後に、山陽小野田市立中央図書館の「ポエムカフェ」で読んでめでたく5月の詩に選ばれた。

タイトルは「湯治」。

http://library.city.sanyo-onoda.lg.jp/poem-cafe/docs/2018.05詩.pdf

 

びっくりしたのは、『きょりかん』で今回の中也賞の候補になった海老名絢が朗読会に参加したことですね。

えっ、来てんの? みたいな。ツイッターのクラゲのアイコンだけ記憶にあった。
受賞できなかったのにわざわざ山口県まで来て詩を朗読するという爪痕残す感じがかっこよかった。

 

きょりかん

きょりかん

 

 

毎年「空の下の朗読会」に参加している中柴さんと流れで飲みに行くことになる。違うイベントで何度か会ったことがあって知り合いだった。もう10年くらい毎年参加してるとのこと。

演奏会の最中にようやく受賞作の『狸の匣』を読む。

残念なことに私と「狸」の相性があまりよくなかった。
田舎に住む私にとって、狸はとても身近な農道で轢かれている害獣でしかなく、ファンタジックにとらえられなかった。まあ、そういうこともある。最後の「トキョ」っていう詩は好きだった。

狸の匣

狸の匣

 

 

湯田温泉ユウベルホテル松政での贈呈式・記念講演に参加する。

 

f:id:viridianvigan:20180711195811j:plain


佐々木幹郎の選評が面白かった。今回は5分くらいですぐ決まったとのこと。
その後で、じっくりそれぞれの作品を掘り下げたという異例の選評会だったらしい。
海老名絢の名前をあげて「あなたのも良かったよ」と言っていた。
マーサ・ナカムラが中原中也記念館に展示してあった彼女の市松人形と同じ姿をしているってのが笑った。確かに同じだ!

 

記念講演は太田治子。「中原中也の愛」というテーマだった。
最初、声が出てなくて大丈夫かと思ったが、ずっとそのままだった。
しかし、中也の詩を読むときだけは声優みたいにぐっと声が若返る。
前日にマーサ・ナカムラとたまたま出会って、一緒に中也のお墓に行ったらしい。
朗読した『春日狂想』を「かすがきょうそう」と言ったので、中柴さんが怒っていた。
「しゅんじつ、じゃろう!」
なだめつつ飲みに行く。

宿で夕食を予約していたので、私は飲むだけにした。
詩のこと、仕事のこと、不寛容な時代だということ、最近のニュースについて、とか色々話した。

嬉しかったのは、まだ影も形もない私の次の詩集を予約してくれたことだ。
「あんたぁ、今日も自作の詩、読んじょったけど、本にはせんのかね?」
「いや、まあ、いつかは本にするつもりですけど」
「幾らくらいの予定?」
「1000円から1500円くらいですかねぇ」
「よし、買った!」

が、がんばります。

久しぶりのお酒にフラフラになりつつ。ちゃっかり温泉には入る。
翌朝も入る。中原中也記念館で今回の候補作を読む。
これ、全部集めたら1万円こえるからありがたい。
手に取ってみて読んでみて初めて購入へと至るのが普通だが、本屋にはないもんなぁ。
私家版はとくに。
やっぱり男性が書いた詩集のほうが圧倒的に読みやすい。
しかし、この超個性的な詩集を並べて評価することの難しさよ。
とりあえず『きょりかん』をポチッた。

今回の誕生祭は内容が濃かった。
嘉村礒多の顕彰も中也に負けないように地味に長くやっていきたい。
という意気込みだけはあるのだ。うん。

f:id:viridianvigan:20180711203843j:plain

近くの井上公園にある池はとてもフォトジェニック。


次回は国木田独歩記念講演に行ったときのお話です。

腸炎・礒多・代表

どうも、ブログはとてもお久しぶりです。
ヴィリジアン・ヴィガン中西です。
実は、6月の末から入院中です。

腸炎を患ってしまいました。
腸を休めるために点滴でしのいでおります。
明日からようやく食べ物を口にできるとのことです。

長かった(切実)。

そこのあなた、食べたいときに食べたいものを食べておきましょう!
次から次に食べたいものが浮かんでは消える病にかかっています(笑)

入院当初は痛みに耐える日々でしたがようやく文章が書けるくらいまでは復活しました。
なので、ずっとやろうと思っていたブログの執筆に取り掛かります。
2018上半期を振り返っておこうと思います。

今回は主に嘉村礒多のことです。
山口県セミナーパークで
「生誕120+1年 嘉村礒多を味読する」と題しまして
セミナーが開かれたので参加しました。

 

f:id:viridianvigan:20180709204212j:plain


この「味読」という言葉は結構好きになりました。
食べるように、咀嚼するように、体内に取り込むように、読む。
というようなことを中原中也記念館の館長さんがおっしゃっていたように記憶しています(中原館長さんですは中也との血縁関係はありません)。

全3回、それぞれから得るものがありました。
詳細を書いたメモは家にあります(おい)。

礒多の作品を細かく読んでいくと、細かいところまでかなり気を使っていることがわかります。改稿を繰り返したこともよくわかります。

内容的には勢いで感情任せに書いてるように見えてそれをキチンと作品として成り立たせようとしたのだという努力を見逃さないように拾い上げたいと思います。

 

山口県立大学郷土文学資料センターだよりという大学が無料配布しているパンフレットみたいなやつに文章を書きました。
昨年の120周年祭でのことを書いています。
ネットからもPDFで読めます。

郷土文学資料センターだより 30:山口県立大学

このように活動の記録を残していくべきなんだろうなあと思いながら時間だけが過ぎました。

 

そして、中西は4月から「礒多を読む会」の代表になりました!

f:id:viridianvigan:20180709204846j:plain

代表としてとある会議に出席したときのもの。

 
嘉村礒多の研究というよりは顕彰(功績などを一般に知らせ、表彰すること)に力を入れていきたいと思ってます。

ニートだった私でも地味に5年活動を続ければ代表になれるんだな。

感慨深い! 働いて良かった!

 

「礒多を読む会」は毎月第4土曜日に山口県仁保地域交流センターの2階で13時30分から15時までやっております。
次回は7月28日です。それまでには腸炎が治ってると信じる!


参加者で輪読(数人が順番に、一つの本を読んで解釈し、お互いに意見を交わすこと)する作品は
『小さな憎み』と『節ちやん達』です。

ちなみに6月のようす。

f:id:viridianvigan:20180709205738j:plain

私が持っているのは多田先生が関わっている同人誌です。読みたいけど家にあります(おい)!


興味のあるかたは是非おこしください。

 

そして、11月24日(土)は礒多の生家・帰郷庵にて『礒多忌』をやります。
中西はまた礒多をテーマにした新曲を多田先生に頼まれたので作って歌います。

あとは「読む会」の人が朗読したりします。

今、「読む会」でなにをするか協議中です。
まだ夏も来てないのに、雪が降らないといいなぁとか考えてます(早い)。

 

文学フリマは福岡も抽選で落ちたので(早く申し込めばよかったんじゃ)
なかなか、県外には出てませんが、県内では活発に活動を続けております。

次の文学フリマは来年の京都になりそうですね。
東京も考えたのですが、礒多忌終わってバタバタで行くとまた腸炎になりそうなんで(笑)

次は中原中也誕生祭に参加したことについて書く予定です。
よろしゅう!!

 

*多田美千代先生は嘉村礒多の研究を長年されてきた私が大変尊敬する先生です。ご高齢ですが今も礒多に関することの執筆を続けておられます。

ありがたや、ありがたや。

行けない(すまぬ)

何から書けばいいのか。
ええと。
とにかく、文学フリマ京都には行けなくなって。
というか、月曜日に休んで1泊する予定だったのが、難しいとなったときに、やる気がごっそり持って行かれてしまいこのざまであります。

ツイッターを断ち、時間を確保し、抗ってみようと意気込んだだけで終わってしまいました。
なんてことない、原因は自分の怠惰です。

体調管理もうまくいかなかったし、今も絶賛、腹の調子が悪いです。
気温の変化に体がついていかなかったときに死ぬほどやる気がなくなるのですが、多分それです。

昨年の文フリ京都は、もうほんとバタバタで、
「来年はちゃんとしよう」
と思ってたのにこの有り様なので、深く反省しようと思うだけで終わりそうで怖いです。

今の自分のレベルが、
「明日起きてちゃんと会社に行けるか」
という最低ラインなので、京都は遥か彼方といった感じなのです。

まあでもこうして、文章にできているだけでも良しとしたい。
そういう段階であります。

会えることを楽しみにされていた方がいるかどうか不明ですが、すまぬ。
もう少し時間をかけて、今の自分に降りかかっている、幾つかの課題と宿題を無事にやり遂げたら、ツイッター文学フリマへの参加も再開しようと思っております。

そのときまで、忘れてて良いです。
すまぬ。

2017年を振り返って

今年も残すところ数時間なので、振り返ってみることにする。

 

まず、2月にNHK山口放送局「山口 ことばの物語」に嘉村礒多の紹介で出演したこと。ただ、あまりうまくいかなかったと反省している。

 

文学は複雑なわかりにくいものや、人の業とか、醜いものでもぶち撒けてよいものだと私は認識しているが、テレビでそこをがっつり紹介する訳にはいかない。

細かいルールもあって、例えば、私の部屋を撮影する際、本の背表紙はいいけど表紙はダメとか、私が文学フリマで頒布している選集の紹介は広告になっちゃうからムリとか「そんな決まりあるんかぁ」という感じだった。

短時間でわかりやすく視聴者に嘉村礒多を伝えることは、相当難しいことだなぁと実感した。なんせ、礒多作品はとても屈折している。魅力を伝えたとしても、作品が本屋で手に入らない。あ、でも徳山の古本屋に置いてあった嘉村礒多全集が売れていたのでそこはちょい嬉しかった。

 

文学フリマには京都、金沢、東京、福岡に参加した。それぞれの場所でそれなりに収穫はあったが、反省すべきはまともに本を作成できなかったことだろう。

これは、働き始めるときから覚悟していたことでもある。

「書けなくなるじゃろうなぁ」と。

その代わりといっては何だが、詩集を一冊だけ作れた。

詩については多少は勉強できた。

月一回山陽小野田中央図書館に通い、詩について学んだ、というか雑談した。

http://library.city.sanyo-onoda.lg.jp/magazine/docs/11.ポエム・カフェ.pdf:image=http://library.city.sanyo-onoda.lg.jp/magazine/docs/11.ポエム・カフェ.pdf

ここでも歌っておる。

来月もある。

『詩(ポエム)カフェ』開催のお知らせ - 山陽小野田市立図書館

ギターは高校生のころから始めて、途切れつつも長く趣味として続いている。ストレス発散で一人カラオケに行く代わりに、自分で作った親戚の子ども達への曲とかを弾いて歌った。

私の曲は弟の友達とか、親戚の子供には概ね好評である。それくらいで十分だと思う。

f:id:viridianvigan:20171231151401j:plain

昨年、親戚の子どもにあげた自作のCD「前歯のないウサギ」。名盤じゃけぇのう。

「趣味はギターです」と言っても作詞作曲を連想する人は少ないように、「趣味は文学です」と言ってまさか書く方は連想しないだろう。

「趣味は詩です」は引かれる? かもしれん。というか、詩はあまりオープンにしない気がする。「詩を書いている」なんて「黒歴史を現在進行形で生成している」に等しい。自分の場合はその自覚があるし、いかに黒歴史を生成するかがテーマでもある。

「趣味は俳句です」「趣味は短歌です」だと詠むことも含まれる感じがするのは不思議だ。今年は木下龍也にの短歌に出会えたのも大きかった。山口県出身で一つだけ地元のことを詠んだ短歌があった。田布施駅の短歌。

つむじ風、ここにあります (新鋭短歌シリーズ1)

つむじ風、ここにあります (新鋭短歌シリーズ1)

 

地元出身で、短歌でこうして本を出し、上京してイベントをしたりしている人がいるというのは励みになる。

 

萌えサミットについては2回もあって盛りだくさんだったが、来年は3回やるそうで。

もともとは、山口で文学フリマをやるために参考にしようと思って萌えサミのスタッフになったのだが、結果として文学フリマin山口をやることは諦めた。田舎に人を集めることはとても大変だということがぶち(よく)わかったからである。

というか、サークル参加者としてすらまともに活動できていないし、そもそも山口で文学フリマやろうぜ!という知り合いが居ないのが致命的であった。

 

あと、なんにせよ本が読めていない。

もう病気なんじゃないかと思うくらい本を買っては放置しているのである。

でも、それも解決の糸口が見えてきたのでなんとかなりそうである。

その結果は来年の私の活動からよみとって貰いたい。言うは易しじゃけぇね。

 

来年もよろしゅう。

 

嘉村礒多120年祭

12月3日。

嘉村礒多120年祭でした。f:id:viridianvigan:20171226000944j:image

 

私が仁保地域交流センターに行ったときにはすでに椅子が並べられており、「こんなに来ますかね?」という不安がありましたが、結果的には沢山の人に来て頂けてびっくりしました。ありがとうございました。


 お茶の会の方々が無料で振る舞われた、抹茶と和菓子がぶち美味しいかったのいね。皆さまぶち着物が似合ってました。後から高額を請求されたりしませんかね?

f:id:viridianvigan:20171226001630j:imagef:id:viridianvigan:20171226001642j:image

 

f:id:viridianvigan:20171226001533j:image

 当日は嘉村礒多の生い立ちを紹介したのち、謡曲や朗読、詩吟やギター、ハーモニカ演奏などなど。嘉村礒多と故郷である仁保をテーマにイベントは進行しました。

礒多の殺伐とした作品も朗読だとスッと入っていけるのが不思議ですいね。


 私はギター演奏をしました。帰郷庵のホームページに写真が載っております。

嘉村礒多生誕120周年記念植樹 | 新着情報


ちゅうか、なんでギター弾いちょるん?と言う話ですが「礒多を読む会」メンバーには、私が詩を書くことを伝えており

「曲の歌詞は書いたことあるけど詩はまだよくわからないんですよね」

と私の詩集『水にしたたる』をお渡した過去がありまして、

 

「じゃあ歌は歌えるんですね」

 

という流れになって、歌うことになりました。
私の礒多への想いを込めた『知ったこっちゃない』。

代表作『業苦』がドラマ化したらエンディングにして欲しいバラード『息』。

安倍能成へ宛てた手紙をぎゅっと濃縮した『書簡』という3曲を演奏しました。シンガーソングライターでした。アーティストしました。わしゃぁクリエイターじゃけぇのぅ。


2曲まではわりとすらっとできたのですが、『書簡』は中々できず、ギリギリまであれこれ悩みました。締め切りって大切じゃね。無かったら完成してないけぇね。『書簡』は多田先生に1番良いと褒められました。あざーす!

f:id:viridianvigan:20171226124021j:image

(↑多田先生の新刊)

 

 イベントも私の曲もおおむね好評でホッとしております。歌詞を書いた紙を配っておいて正解でした。中々、1回聴いただけで内容を把握して貰うのは難しいけぇね。

 

礒多、聴いてくれたかね?

f:id:viridianvigan:20171226004030j:image

嘉村礒多のことを知って貰う方法のひとつとして、歌もありなのか?などと思ってしまいました。

 

生まれて120年か。長いな。でも小説とか手紙とか残ってるんだもんな。すごいことだよなぁ。曲作ってくれる人とかおるしな(笑)

 

来年1月27日土曜日13時30分から仁保地域交流センターにて「礒多を読む会」が開かれます。月1回ペースで今後もやって行きます。

今回のような派手なイベントは次にいつできるかはわかりませんが、それまで地道にコツコツと活動を続けていくつもりです。
問題は参加者の高齢化に伴う会存続の危機ですね。

 

文学フリマへの参加も低空飛行で継続できればなぁと考えています。

まず来年の京都をどのようにするか、まだ決めてないのに懇親会に行くことだけは決めました(オイ)。
なんとかして新刊持って行きたい。いや、持って行きます。詩集か、短編集か。礒多の曲のCD?……はさすがにねぇな(笑)

サンタおるじゃろ!

”その昔サンタなんて居ないと聞いた時
「なんでそんな回りくどい嘘を続けてるんだろう?」って 
今んなって時間たって少しわかるよ
きっとみんな信じてんだ本当はいつか来んのを”

鷲崎健「I Love You」のある世界)

 

 

「I Love You」のある世界

「I Love You」のある世界

 

 

もうすでに遠い記憶。

11月26日萌えサミット7でした。

私はメインステージの司会を担当しました。

声優のトークイベントの司会をしたなんて今思い返してみても、あり得ない。

 f:id:viridianvigan:20171225013833j:image

 

坂上秋成の『獣を見たらすぐに撃て』が頭にあって。

f:id:viridianvigan:20171225012159j:plain

女性声優が主人公の多人称小説。声優ファンには刺さると思う。


 ナチュラルに崇めてしまっている声優という存在の大きさについて考えたりしつつ。ぶち凄い競争をくぐり抜けてるんじゃねぇ。と関心したりしつつ。

 

↓当日の感想をあれこれ述べております。 (萌えサミ放送局 第30回)

 https://youtu.be/UoIhwzDO3yk

 

やはり、ステージ上では圧倒された。
前日、眠る前に「明日一日だけ鷲崎健にならねぇかな」と願った。(※鷲崎健は声優イベントを必ず盛り上げる事ができる司会者)ならなかった。

同じステージに立って、司会をして、不思議な感覚を掴めた。その感覚はおそらく詩になるだろう。

 

私がまだ小さかった頃、母に
「お母さん声優になりたかったんよ」
と言われたことをよく覚えている。
「は? 西友? ザモール周南?」
とボケではなく本当に知らなかった。

f:id:viridianvigan:20171225012829j:plain

 

f:id:viridianvigan:20171225012825j:plain



まさか人がアニメに声を当てているなんて!
夢から覚めた絶望をよく覚えている。
ドラえもんドラえもんだろ! だましたな! サンタクロースはおるじゃろ!
 
 時は流れまくり、今や声優が表にでることは当たり前になった。そして、私なんかが声優イベントで司会をやる機会に恵まれるまで一般化している現状は感慨深いものがある。

この貴重な経験は次回作
『けものを見たらすぐに萌え』
にて活かされる事だろう(書かねぇよ!)。

2017年 文フリ福岡 詩ぬなよ

文学フリマ福岡でした。

もう2週間前ですか。私は風邪をひいて乗り越えるのに必死でした。

健康大事。

 

詩集まにあいませんでした。
期待されてた方(居ないと思うけど)すいませんでした。

詩ともかく詩集は私にとってものすごく難しく、書くときはもうポロっと専用のノートに鉛筆で書いて放置しておくのですが、編集作業がもうこれがキリがなくてなんだかよくわからなくなってしまいました。

数だけは沢山あって、いくつか気にいってるやつもあるのですが、自分が納得いく詩になっていないと判断しました。
書き手としての我が儘な自分に対し、編集する自分が「こりぁだめじゃぁ」となりました。厳しい編集者でした。

 

今回は会場が前回までと違い、地下鉄から直接行ける好立地でした。ありがたい。
新幹線降りてからの人の多さに若干疲弊。
久しぶりの地下鉄に疲弊。

f:id:viridianvigan:20171016012000j:image

開始直後から人が多くてびっくりしました。
確かに、自分が一般参加者だったら完売してるわけない11時に行って、気になるところを巡って、見本誌コーナーみて、また巡り、同じビルのご飯屋さんのどこかで昼食をとり、戦利品を読みつつコーヒーを飲んで、読み終わったらもう感想を言いに行く、という流れですかね。


理想の休日の過ごし方じゃねーか。


離れ部屋問題が解決できたのは本当によかった。しかし、ブースを確保しながら不参加のサークルが多いように感じたのは単に自分の知ってるサークルが来てなかっただけ? だと思いたい。

一応既刊を持っていくのと企画はやりました。
清き一票を投票して下さった皆さんに感謝です。当選したら、まず、行政をゆがめたり、不倫したり、浮気したり、失言したり、反省したり、無所属になったり、不正に得たお金で同人誌をアホほどゲットしようと思います。マニフェスト(嘘)です!


ずっと隣のサークル「雉子の巣」のぶるーさんと話しておりました。お世話になりました。夏目漱石の弟子・小宮豊隆のことを漫画にした本を制作されておられます。昨年もブースが隣でした。

f:id:viridianvigan:20171016012435j:image

私の文学的守護神・嘉村礒多が小宮さんにお世話になってまして。安倍能成を経由して小説のアドバイスを貰ったそうです。それがどんな内容だったか知りたいですな。
 ぶるーさん曰く「辛口批評だったのでは?」とのことでした。
 めっちゃありうる。

 

今回ゲットした本は少なめです。

f:id:viridianvigan:20171016012312j:image

f:id:viridianvigan:20171016012735j:image

 

 その後、タワレコをふらつき、懇親会へ。
 何にせよパスタの器がおしゃれでした。

f:id:viridianvigan:20171016012944j:image

 いろいろと話したけれど大雑把には。
 働きつつ、もしくは学生しつつ文芸同人活動をやるには、ものすごく健康でないといけないが、健康だと文学的なドロッとしたものは描けなくなる。逆にニートだと、びっくりするほど不満が無くなるという二律背反と戦わねばならないこと。
 まあ、それでも毎日コツコツやるしかなく、一日だけ奇跡的に文章が巧くなるわけでもなければ、文フリの日だけ自分の本の良さを説明するのが巧くなることもない。というくそつまらない当たり前があきらかになってしまいました。

あと、職場で詩を思いついてメモした紙を落とすとわりと死ぬよね。詩ぬ。

懇親会でも投票してもらいました。何を書くか悩む人も居れば、即決の人もいました。

f:id:viridianvigan:20171016013026j:image


懇親会は各テーブル盛り上がってましたね。
スタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。

 

あとついでに告知なのですが、12月3日(日)に嘉村礒多生誕120年を記念するイベントをやることになりました。場所は礒多の故郷、仁保です。仁保地域交流センターという道の駅に隣接した公民館のような場所で開催します。
礒多の生誕に関するエピソードの紹介や、朗読や、私が礒多をテーマにした曲を披露したりします(?)

まあ、つまり、曲をですね。久しぶりにアコギを持ってあれこれやったりしております。
相変わらず泣くほどギター下手だな。
詩集まに合わねぇよそれは。無理があるよ。

よろしくお願いします。