もしもあなたが中原中也生誕祭に来るのなら
今年も中原中也生誕祭がやってくる。
4月29日の12時30分から詩の朗読やミニライブ
中原中也賞授賞式に記念講演と盛りだくさんである。
私も空の下の朗読会には参加するのでそろそろ朗読するための詩を決めて練習しないといけない。
もし、あなたが空の下の朗読会に参加したいのなら、
当日は少し早めに(受付は12時から)中原中也記念館に行くことをオススメする。
そして、詩は何を読むのか決めておき、朗読が3分以内におさまるのか確認しておくといいだろう。中也の詩でも自作の詩でも誰かの詩でも構わない。
空の下の朗読会では前半、地元の小学生による朗読がある。
小学生男子による少し背伸びした「汚れっちまった悲しみに」や
小学生女子による金子みすずの朗読のあとだ。
彼らはバッチリ学校で練習してくる。家でも練習していることだろう。
そして問答無用で可愛い(可愛い)。
大人の朗読はその後である。
もしあなたが飛び入りで参加した場合、
練習していないと、よほどの自信家でない限りは
不安がマイクにのってしまうことだろう。
もしあなたが、中也賞の授賞式に参加するのであれば、
受賞作は読んでおくべきだろう。
そうでないと、選考委員の選評を聞いても意味がよくわからないからだ。
当日、購入することができるはずだ。
記念講演も無料なので参加して損はないだろう。
さて、私は小説がなかなか書けないので、詩でリハビリしようとか考えて今に至るわけだが、考えが甘かったかもしれない。
詩の世界ではリハビリなどできなかった。
また違った筋力(のようなもの)を求められる。
4月の初めに海老名絢の詩をネットプリントで読んだ。
こういう詩の届け方もあるのかと思う。
彼女は昨年の中也賞の候補に残りつつも受賞は逃した。
しかし、朗読会には参加して自作の詩を朗読した。
その行動力には尊敬しかない。
もしくはただ温泉旅行に来たかったのかもしれないが。
私は文學界を地元の書店で定期購読しているのだが、5月号の巻頭表現が海老名絢でびっくりした。
合わせて掲載されている写真のインパクトが強すぎて詩の内容が全然頭に入ってこなかった。
あなたがもし29日に山口に来るなら、本屋でこの巻頭表現を立ち読みしておくといいだろう。買うともっと良いだろう。
詩が頭に入ってこないだろう。
まあ、つまり、私は当日どのような詩を読むか、今とても悩んでいるのである。
あなたも是非、詩について悩んで、練習して、空の下で朗読して、中也を偲んでから湯田温泉で疲れを癒してほしい。