第1回文学フリマ京都 前日編
1月20日(金)はぎりぎりまで準備する。
旅の支度と文学フリマに向けてのあれやこれや。
毎回「次回こそは余裕を持って事にあたろう」と思うのですが、思うだけだ。
1月21日(土)
新幹線の駅まで行くのに時速30キロとかマジかよ。
雪のせいだ。スタッドレスタイヤじゃない車は積極的に端に避けてくれよ。濃霧のせいで追い越せない。
時計とにらめっこしながら焦りを押さえつける。
なんとか間に合う。
京都の町に出てきました。相変わらず訳のわからないことを言ってます(違)。
知り合いに勧められた三月書房という本屋さんへ。
12時からかー。よく調べとくべきだった。
本能寺や京都のタワレコで時間をつぶし、昼食はロシア料理をいただく。
「ロシア料理店・キエフ」
うめぇ! ウクライナで食べたのよりうめえ!
ボルシチ、ピロシキ(色んなものが入っていてよくわからないが美味しい)、塩辛いクリームシチューをパンにつけて食べるやつも美味しかった。
ツイッターで話題になっていた国境がない不穏な地図の謎がとけた。
ソ連があった頃に京都とキエフは姉妹都市になったそうで、
ここで提供しているのは、旧ソ連料理になるらしい。
いよいよ三月書房へ。
本のそろえ方が偏っている。大変私好みに。
哲学系の本や詩の本が充実。
吉本隆明の本が多いとは聞いてたけれどハンパねえな。
文学フリマ京都のチラシも貼ってありました。
島田清次郎の全集を買ってしもうた。
21000円なり。
『地上』のサブタイトルに漂うMTGのカード感よ。
まあ、金閣寺に比べればどうってことないよね(現実逃避)。
金閣寺にたどり着きました。鹿苑寺という名前を思い出しました。 pic.twitter.com/o1bx4w8Sgy
— ヴィリジアン/中西 (@Naka24Viridian) 2017年1月21日
若干雪が残る金閣寺は問答無用の美しさでありました。
外国人観光客が多すぎて異国感満載。金沢の兼六園もこんな感じだったな。
そして『ギアーGEAR』を観劇。
みせてもらおうかノンバーバルパフォーマンスによる最高のエンタメを!
……打ちのめされた!
圧倒的されました。こういうやり方もありだね、と。
ずっと「言葉」であれこれ考えてたから。
細かく気になったところも、後から思い出したけれど、些細な点がどうでもよくなるくらいの大きな感動があった。
人形を作っていた古びた工場での物語。
ある日、無機質に働く4体のロボット達のもとに人形がやってきてぎこちなく動き始める。人形の不思議な力によりロボット達はいきいきと動き始め、人形も影響されて。
パントマイム、ダンス、マジック、ジャグリング、バレエ。
それぞれのパフォーマンスの高さに目を奪われていたら、いつの間にか『ギア』の世界に引き込まれている。
言葉なしに伝わってくる物語にどっぷり浸かってしまった。
おすすめです。
そして宿は、BOOK AND BED TOKYO KYOUTO(東京 京都ってわかりにくいなあ)。
居心地は最高だったが文学フリマ前日に泊まるんじゃなかった。
本を読むのには最高にオシャレな空間だし、ベッドも押入に寝ていた小学生時代が懐かしくなって落ち着く。
が、文学フリマ前日はやっぱり準備したかった……。
いや、まあ茨木のり子の詩集とか読んじゃったわけだけれど。
次はただ、旅で来て本の世界で本と一緒にオシャレに眠りたい。