MTG ミーティングじゃなくてさ

 久しぶりにマジック:ザ・ギャザリングをした。

 つまるところカードゲームをしたということだ。

 マジック:ザ・ギャザリングはカードゲームの草分け的存在といえる。

 略称がMTGで最近はミーティングのことをMTGと記入する傾向があるらしくとても紛らわしい。

 私が中学生のころに「遊戯王」のカードゲームの元ネタとしてあった。

 当時はルールがよくわかっていなかったし、カードも今より割高だったので、高校でやめるつもりだったのだが、高校の同じクラスにいた奴が、「やろうか」と誘われてなんだかんだでやることになった。

 高校の頃はその友達とよくやっていた。社会人になってからも年に2回くらいはやっていて、プレイはものっそい遅く、一線でやってる人が見たらイライラする速度ではあるだろうが、楽しくやっている。

 ブースタードラフトという遊び方でやっていて、説明がめんどいので詳細は省くが、その場で即興でデッキを作って戦うというやりかたである。

    https://mtg-jp.com/gameplay/format/draft.html

 

 ここで注目したいのは、このカードに使用されている日本語についてである。

 元々、英語で書かれたテキストを翻訳しているためかなりわかりにくい表現があり、たまに詩的に感じることもあるのだ。

 

 《激情の絆》

ソーサリー

クリーチャー1体と、他の、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。ターン終了時まで、その前者のコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。ターン終了時まで、それは速攻を得る。激情の絆はその後者に2点のダメージを与える。

 

 ちょっと何言ってるのかよくわからないですね。という感じだが、慣れているひとは「ああそういうことね」と理解できる。

 

 英語だとこういう文章はよくあるのかもしれない。

 こういうテキストに頭を悩ませ公式ガイドブックを参照しつつ、結局一日中カードゲームをやっていた。

 疲れた。

 

 私は、嘉村礒多が英語を必死に勉強し、なんとかものにしようとしていたことと、妻に会うのが嫌で知り合いの家で碁をやっていたことを思い出していた。

 

 

MTGのテキストも小説も詩もそれぞれに専門的に変化しているような気がする。

まぁ、世の中にはそれぞれの分野でしか通じないような言葉がたくさんある。

市役所の書類文章とか。

 

世の中にある沢山の「ちょっと何言ってるのかよくわからないですね」と感じる文章と戦っていかねばと考えている。

わかりたいという想いを止めないように。