フルカワユタカについてあまり語りたくなかったんじゃけど(だけどもう愛されたい)

今日は私が好きな音楽についての話。

ずっと魚の小骨が喉にあるような感じで黙っていたのだが、

もうかれこれ10年くらいフルカワユタカというロックスター(スターというのが彼のあだ名でもある)を追いかけている。

四国のフェスに友達と行くことになり、たまたま、当時フルカワユタカがいたDOPING PANDAも出演するとわかった。

DOPING PANDAを初めて聴いたのはラジオで『I'll be there』という曲だった。


DOPING PANDA - I'll be there(LIVE)

 

ああ、あのダンスミュージックっぽいバンドか、と思い予習するため発売されていたCDをレンタルしたり買ったりして、全部きいた。

フェスのときはそんなに感動はなかったのだが、だんだん曲にはまってゆき、ライブに足を運ぶようになりファンになっていた。DOPING PANDAのファンのことをドーパメイニアもしくはメイニアと呼ぶが私はメイニアではない。

当時(2010年〜2011年くらい)フルカワユタカが「The idiot Radio」というネットラジオをやっていた。

私はとても真面目に(糞真面目に)書いて送ったメールをボロクソに罵られたので腹が立ってCD全部割ってやろうかと思った事がありそれ以降もう本当に孤独に、SNSDOPING PANDAについて全然発言したりせずに地味にリスナーとして曲のみ聴いていた。

ちなみにCDを割ることはできなかった。あそこできちんと割れるような衝動が欲しいがそんな衝動はなく、CD勿体ないなと思ってしまった。

なので、わしゃぁメイニアじゃないんじゃあ感がいまだにある。

例えフルカワユタカの性格が最悪でも曲に罪はない。とも思った。

そして、2012年4月19日DOPING PANDAは解散する。

(いやほんと新しい「イエイエ」とか「kiss you baby One more time」とか生で聴きたかった)

私は、本当にもうどうしようもなくがっかりしたが、これまでの曲が消えてなくなるわけではなかったので、その後も犬の散歩の時とかはずっとDOPING PANDAだった(その犬も昨年亡くなった、黒い柴犬で小さいパンダみたいだった)。

 

後にフルカワユタカはソロ活動をはじめて現在に至る。


フルカワユタカ / I don't wanna dance MINI ALBUM 2015.11.4 on sale

(この曲で唐突にシマウマになりますが、演出意図としては「白黒の動物ってシマウマじゃなくてパンダのほう! パンダ! ってことらしいです)

 

私はドーパン(略称)のラストライブに行けなかったことをぶち(とても)悔やんでいるので、ソロ活動を始めてからのライブにはなるべく行くようにしている(ドーパンはその後一回だけ復活した)。

 

それでもメールをディスられた(面白くない、つまらない等々)ことが今尚ムカついて、MCでつまんねーこと言ったらぶっ飛ばすからなと目をギラつかせながらMCを聞き、曲を浴びている。

でも、もう疲れたので、というか、金払ってムカつきに行くって何だよという感じなので、だけどもう愛されたいので(music you like)

SNSやブログでぼちぼち発信していこうと思う。

 

理由は色々ある。

この度ニューアルバムとツアーの発表があったのだが、広島がない、ってことは山口県なんか絶対ないわけで、何とかしてもう一度、山口でフルカワユタカの故郷でのライブを観たいと思った。

もう一度っていうのは、私が一番最初に行ったドーパンのワンマンライブが徳山(山口県周南市)であったのだが、そのときはドーパンのライブでどうするべきなのか全然わからない状態だったので、やり直したいのだ(ちなみに当日仕事終わりに急いでいたせいで車で事故ってしまいライブどころではなかったというのもある)。

そういえばあのときから「アコースティックライブのツアーをしたい」って言ってたなぁ。実現できとる。

 

私は昨年、腸炎になって東京でのポリシックスとの対バンライブに行けなかったので、

「ああ、普通に好きな音楽を奏でる人に会いに行けるというのは幸せなことなんじゃな」

と思ったってのもある。


【連載特別編】フルカワユタカとハヤシヒロユキ [POLYSICS] はこう語った -net radio-

 

 

広島であったアコースティックライブには退院明けにギリギリ行けた。

痩せてしまったせいでお尻が椅子に悲鳴をあげていたが、超至近距離で観るライブは最高だった。ギターのカッティングが素晴らしかった。

 

フルカワユタカはもう「The idiot Radio」をやっていた頃の刺々しい感じは全くなくなって、丸くなって、色んなアーティストとのコラボで素晴らしい音楽をリリースし続けている。


フルカワユタカ / クジャクとドラゴン feat.安野勇太(HAWAIIAN6) 2018.12.05 on sale


フルカワユタカ feat.原昌和 (the band apart) / ドナルドとウォルター (Short ver.) 2018.06.06 on sale

 

ニューアルバムもツアーも楽しみ。

期待しかねぇ。

気になったらCDを聴いてライブに行ってみんさい。

 

 

 

文フリ東京参加するよ/とにかく手にとっていただけたら災です(?)

5月6日は文学フリマ東京に参加します。

 [ケー50]におります。

いつもの嘉村礒多とあと何かフリーペーパー的な物を持って行けたらいいなぁと思っております。

お隣はlousism(ラウシズム)[ケ−49]です。

 

 

 

彼の書く小説は本当によくわからなくて最高に面白いです。

現実にありそうな感じと「いやいや、ありえないだろ」のバランスがちょうど良いというか絶妙といいますか。

とにかく手にとっていただけたら災です(誤字にあらず)。

嘉村礒多も手にとっていただけたら災ですね。ええ。

 

冷静に考えたら、このゴールデンウィークはものすごく忙しい事が判明しまして、今からどねぇしようかと悩んでおります。

「礒多を読む会」とか、中也の生誕祭とか、知り合いと一年ぶりに会ったりとか、東京にも行くし、あれ? これ大忙しじゃね?

まあでも忙しいくらいがちょうど良いかもしれません。

暇だとついネガティヴになりがちなんで。

すっかり暖かくなったんじゃけど、春っぽい服がないので買わないといけんのですが(昨年思い切って捨てた=こんまりった)、ネットで服を買うかどうかは悩む。

やっぱり試着しないと不安で、実際お店で試着したのに、後からやっぱりこれサイズ小さかったという事があったので、ネットで服買うとかもう博打じゃね? みたいな。

しかし、滅多に服を買わないので、店員さんとのやりとりにかなりパワーを使う。スマホの機種変並みの消耗を強いられる。

ネットで買えばやりとりをしなくても済みますが。

 

そう考えると、本も店員が服をオススメするように売っても良いわけで、書店によってはカリスマ店員もいたりするわけで、文学フリマなんかはまさにアパレルショップの店員のように本をオススメするわけで。

 

まあ何にせよヴィリジアン・ヴィガン[ケー50]と

lousism(ラウシズム)[ケ−49]をよろしくお願いします。

 

 

 

もしもあなたが中原中也生誕祭に来るのなら

今年も中原中也生誕祭がやってくる。

4月29日の12時30分から詩の朗読やミニライブ

中原中也賞授賞式に記念講演と盛りだくさんである。

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私も空の下の朗読会には参加するのでそろそろ朗読するための詩を決めて練習しないといけない。

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私の詩のノート。とても汚い字で書かれているため他人は読めない(自動で暗号化)。

もし、あなたが空の下の朗読会に参加したいのなら、

当日は少し早めに(受付は12時から)中原中也記念館に行くことをオススメする。

そして、詩は何を読むのか決めておき、朗読が3分以内におさまるのか確認しておくといいだろう。中也の詩でも自作の詩でも誰かの詩でも構わない。

 

空の下の朗読会では前半、地元の小学生による朗読がある。

小学生男子による少し背伸びした「汚れっちまった悲しみに」や

小学生女子による金子みすずの朗読のあとだ。

彼らはバッチリ学校で練習してくる。家でも練習していることだろう。

そして問答無用で可愛い(可愛い)。

 

大人の朗読はその後である。

もしあなたが飛び入りで参加した場合、

練習していないと、よほどの自信家でない限りは

不安がマイクにのってしまうことだろう。

 

もしあなたが、中也賞の授賞式に参加するのであれば、

受賞作は読んでおくべきだろう。

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そうでないと、選考委員の選評を聞いても意味がよくわからないからだ。

当日、購入することができるはずだ。

記念講演も無料なので参加して損はないだろう。

 

 

さて、私は小説がなかなか書けないので、詩でリハビリしようとか考えて今に至るわけだが、考えが甘かったかもしれない。

 

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「妹さえいればいい11巻」著・平坂読 イラスト・カントク

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……はい。なんかすいません。



詩の世界ではリハビリなどできなかった。

また違った筋力(のようなもの)を求められる。

 

4月の初めに海老名絢の詩をネットプリントで読んだ。

こういう詩の届け方もあるのかと思う。

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vol.1をプリントアウトし忘れたのでこれはすぐにコンビニに行った。

彼女は昨年の中也賞の候補に残りつつも受賞は逃した。

しかし、朗読会には参加して自作の詩を朗読した。

その行動力には尊敬しかない。

もしくはただ温泉旅行に来たかったのかもしれないが。

 

私は文學界を地元の書店で定期購読しているのだが、5月号の巻頭表現が海老名絢でびっくりした。

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合わせて掲載されている写真のインパクトが強すぎて詩の内容が全然頭に入ってこなかった。

あなたがもし29日に山口に来るなら、本屋でこの巻頭表現を立ち読みしておくといいだろう。買うともっと良いだろう。

詩が頭に入ってこないだろう。

 

まあ、つまり、私は当日どのような詩を読むか、今とても悩んでいるのである。

あなたも是非、詩について悩んで、練習して、空の下で朗読して、中也を偲んでから湯田温泉で疲れを癒してほしい。

2019年 さらば文学フリマ金沢 またいつか

朝早く起きて新岩国駅へ。
2月の文学フリマ広島のときは詩集を作るぞ! と意気込んでいたがまさか行けるかどうかも怪しくなるとは。

虫垂炎(盲腸)の手術後の痛みに耐えながら仕事をどうにかこなすので精一杯だった。

情けないとは思いながらも金沢へ向かう。

いやもう3月大変だった。手術後の痛みはあるし花粉症でくしゃみをすると激痛が下腹部を駆け抜けるし、咳をしても痛いし、もう、なんなの?
仕事では「無理するな」って言われるけど無理しないと間に合わないスケジュールだし。もう、なんなの? 
 4月に入っても思うように詩集の編集が上手くいかなくなり趣味である文学がストレスになってしまうという悪循環。
 しかし、それを断ち切ってくれたのは、金沢行くしちょっと読んでおこうかと手にとった島田清次郎「地上」だった。

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 これは、あの、しゃれにならんくらい面白いんですが!
 さすがは大正時代を代表するベストセラー。

 金沢の風景や、たくましく生きる人々が、生々しくリアルに描かれていることじゃろうか。もっと主人公が「俺は天才じゃぁ!」と威張ってる感じの小説だと思っていたら、全然違った。群像劇に近い内容だった。
 作中に頻繁に登場する「天才」という言葉が文学を志す若者のあいだで流行語になったというのもうなずける。

 詩の編集なんて痛みを堪えながらやっても中途半端になるからやめて、島田清次郎ゆかりの地とかを調べる。一昨年文フリ金沢に行ったとき「にし茶屋街」で島田清次郎のことを知って、文フリ京都のときに「地上」をセットで買って放置していたのだ。

 なんで放置してたかな。


昨年は文フリ金沢に行けなかったが、今回は開催が土曜日で開始時刻が13時だったので山口県からでも気楽に参加できた。懇親会に出られるのもありがたい。


金沢駅で昼食を終えて、会場へ向かう。
準備をしながらとにかくここまで来ることができたという事実に安堵していた。
朗読・リーディングセッションにも参加するのでそれまで体力を温存する。

 詩の朗読は他の参加者の朗読がかなりエッジが効いてたので自分のはむしろスタンダードな感じで楽にできた。

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旧い1日曰く(ふるいいちにちいわく)


中原中也の随筆の朗読や、カタカナ詩(なぜか聞くだけでもカタカナだと感じる不思議)、夢野久作の掌編、ペットボトルを読んだり(ペットボトルを読むってなんだよ!)、ちょい怖いホラー作品や、短歌がこう次から次へと、盛りだくさんでありました。


 私は少しだけ自分の詩に自信を持てた。

 

 朗読を終えてブースに戻ると待ちわびていた方がいて慌てる。
 
 事務局「懇親会のチケット買ってないひと、早めにお願いしまーす」

 

 更に慌てる。

 嘉村礒多の本は宣伝をしてない割には手にとってもらえた。

 因みに礒多が安倍能成に送った手紙に「島田」の名前が出てくる。島清は安倍に頼ろうと手紙を送ったことがあったらしい。

 地方文フリ恒例、リレー小説についてはもう、大変でした。
 なんていうか、こうね、もうちょい歩みよれんかったかね?

 なんか、無理難題を押しつけられた脚本家になった気分でした。
 

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『きゃくほんかのセリフ!』著 ますもとたくや イラスト 裕


 

 リレー小説に全力を尽くした私は、他のブースを見て回る時間を失ってしまったが後悔はない。

 懇親会へ。
 主に笹原悠吾という日本語理論についてのコピー本を頒布していた青年と話す。

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 本の内容をざっくり言うと、話すときのフィジカル的な語感の印象について書かれているとのこと。
 ただ、その内容よりもどういう経緯でそういうコピー本を文学フリマで頒布しようと思ったのかが気になった。富山から参加だという。日本語理論については完全に独学で、ぶっちゃけトンデモかもしれないとのこと。
 しかし、自分の理論に自信はあるみたいだった。 彼の書いた「集合論フローチャートによる日本語理論」が日本語理論的にすごいのか、普通なのか私にはわからないが、熱意だけは伝わってきた。
 私は、日本語の活用形とかとても苦手で、わからなくても日本語かけるじゃない派なのだが、言葉を聞いたときに受ける印象みたいなものは興味がある。彼の理論は話し手側が感じる印象についてのようだ。感想はまた改めて。
 
 文学フリマ金沢は一端お休みとのこと。復活か、もしくは他の北陸での開催を願う。きっと、今頃ほかの北陸四天王(?)が「金沢など最弱、次はワシが!」と爪を研いでいるであろう。たぶん。

 

 翌日の日曜日は、島田清次郎めぐり。
 美川町を歩く歩く。
 記念碑、お墓、顕彰碑。

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 結構な距離を歩いたのだが、道が平坦であまり疲れなかった。よいリハビリになった。

 島清、人生の後半無茶苦茶だった割には記念碑とか作ってもらえてよかったなぁ。としみじみ。
 金沢駅に戻り、中原中也の「サーカス」ゆかりの神社にも行く。
 木がぶちでかいんじゃけど!

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 神社は、にし茶屋街の近くでついでに島清の展示も見る。やっぱり作品を読んでから行くべきだ。当たり前だけど。聖地巡礼感ぱねぇ。

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帰りがけに寄った書店で「北國文華」という雑誌を見つける。

たまたま、島清特集!

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 新幹線で読みながら、島清恋愛文学賞の紆余曲折がおもしろかった。

 賞そのものが市町村合併とか市長の交代の影響で中断したりしている。
 やはり、文学イベントや文学賞は、それのみで持続可能でないとなくなったりする怖さがあるなぁ。

 

しかし、文学フリマ金沢がなければ、島清や、詩人・広津里香や、たまたま同じ名字の中西悟堂を知ることもなかっただろう。

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金沢で育ち若くして亡くなった詩人。詩の内容がロクに理解出来ないが地道に少しずつ読み進めては戻りを繰り返している。

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同じ名字だと親近感がわく。悟堂は野鳥研究者で歌人、詩人、僧侶。

 

 第一回の前日の合宿みたいなのも懐かしい。あのとき出会った人とは今もツイッターとかで繋がりがある。
 開催してくれたスタッフの皆様に感謝を。ありがとうございました。お疲れさまでした。
 
 そしてまだ見ぬ北陸の地よ。
 期待して吉報をお待ちしております。

 

虫垂炎

 今年に入ってからもなんだかすっきりしない日々が続いていた。というか下痢が続いていた。それでも1月の文学フリマ京都にはいけたし、2月の文学フリマ広島にもいけたことは良かった。

 

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 3月12日の火曜日午前2時半に突然目が覚めて腹部に激痛を感じた。

 昨年やってしまった腸炎かそれとも腸閉塞なのか。ともかくまたやってしまったと思った。
 母に送ってもらい病院で診察を受けた結果、虫垂炎らしいとわかりすぐに手術となった。

 結局火曜日は1日中痛みに耐え3回ほど吐くことになった。
 手術した日はよく眠れず、寝不足で迎えた翌日は虫垂炎とは違う種類の「お腹を切りましたよ」という痛みでろくに歩くことさえできなかった。

 2018年度だけで3回も入院することになるとは思わなかった。

 会社の上司も広島で子育てに奮闘している妹もお祓いにでもいったほうがいいんじゃないかというが、私はさほど不運だとは思っていなかった。
 体を動かせば右の下腹部に痛みがあるし、咳やくしゃみをすると激痛がはしる。体力も相当落ちていることだろう。しかし、今回の入院は昨年の入院よりもずっと楽だった。7月の腸炎の際はまだ痛いのに退院だったし、11月の腸閉塞のときは入院期間が長く終わりがみえなかった。それに比べればということにはなるが、今回はマシなほうだったといえるだろう。
 病院ではゆっくりと時間が流れる。このゆっくりに皆、戸惑い暇だと嘆き一刻も早く退院したがるのだが、私はすっかりこのゆっくりに慣れてしまった。適応してしまったといってもいい。それはおそらくはあまり良くないことである。

 

 ああそうか私は誰かに何かを特別伝えたいとは思っていないのだ、ということに気がついたのは入院する少し前のことだった。
 風呂で好きな曲を適当に歌っていたときのことで、私は歌いたいから歌っているのではなく自分が聴きたいから歌っているような気がしたのだ。気がしたというよりそうだなと確信した。
 おそらくは詩も小説(全然書いてない)もそうで、誰かに発表するためというよりは、己を保つためにのみ言葉を紡いでいるような感覚がある。
 なので、例えば自分の自作の曲をCDにしたり、詩をまとめて本にしたりといったことに全くテンションが上がらなかった。

 できかけの詩集のデータはパソコンのなかでそろそろ発酵するのではないだろうか。
 もう何年も文学フリマに新刊を持っていっていない。

 にもかかわらず参加は続けている。そんなサークルは自分だけではないかと不安になりつつこれといって誰に迷惑をかけているわけでもないのであんまり不安になってなかったりもする。サークルの嘉村礒多を広めるという当初からの目的はギリギリ達成できている。

 

確かに、発表することにはあまり興味がない。しかし、世の中には発表するつもりはなかったが、現在世に出回ってしまった書物が割とたくさんある。

不特定多数の大衆に受け入れられるようにカスタマイズすることができることもまた一つの素晴らしい才能であるし、特定の1人の心にこびり付いて離れない物語を書く人もいることだろう。

文学フリマでは、どのようなニッチな物でも頒布することができる。

あまりにも自由過ぎて何を発表したらいいかわからなくなるほど限りなく自由だ。

文学フリマで、一応は市場に晒される。

私の場合はそこで最初からまともに戦えないとわかっていたので働かざるをえなかったが、働くことができるということもまた素晴らしい才能である。

働くことプラスアルファをおこなうための体力を取り戻すとこらから、私の文学フリマすごろくは再スタートしなくてはならない。虫垂炎による入院は確かにトラブルではあったがそんなに落ち込んでいるわけでもない。

 

 入院している病室は4人部屋だが、割と快適で、さほど不自由なくすごすことができる。これまでの入院時に同室だった人があまりに酷かったのであくまで相対的にマシに思えているだけかもしれないが。

 

今日退院した。

久しぶりの自分の部屋はまるで他人の部屋なのではないかと錯覚するほど居心地が悪い。

這ってでも行く

ぶっちゃけとても体調が悪いです。

年末からどうにかこうにか健康になろうとしたのですが、逆効果だったみたいです。

年始は風邪をひいてしまい、今週はずっと下痢ぎみでもうほとんど諦めていましたが、京都には這ってでも行くことにしました。

年末年始、お腹の調子が悪く何処にもでかけずにいたけど治らないのでもう諦めました。

腸の調子が悪いとポジティブになれないし、うまいこと文章が紡げなくなることがわかりました。

仕事だけで精一杯なんじゃぁ!

 

何の準備もできてませんし、詩の本も作れませんでしたが、私は文学がしたいので行きます。

行かないで体調が悪化するより、行って体調が悪化したほうが納得できるし、嘉村礒多だって常にお腹の調子が悪く、慢性的に風邪ぎみだったのだから、逆に文学的ですらある。

 

第3回文学フリマ京都

1月20日11時から16時まで。

ヴィリジアン・ヴィガンは[いー14]にてお待ちしております。

 

ポエムと職場

先週末は山陽小野田市立図書館のポエムカフェに久しぶりの参加。

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皆さんに大変心配をおかけしたようで、すまぬ!

今回は俳句や短歌が多く、詩を持ってきたのは私だけだった。しかし俳句についてとても興味深い話を聞くことができて満足。

俳句、深いのぅ。

私の詩は12月の詩として山陽小野田市立図書館のホームページに掲載中。

https://library.city.sanyo-onoda.lg.jp/poem-cafe/

 

下書きメモによると今年の8月くらいに書いたらしいが、あまり覚えてない。

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昨日から職場に復帰。

昨日は半日、今日から1日仕事。工場での立ち仕事なので足が痛い。

慣れたらどうってことないんですけど、今日はさすがに疲弊しております。はい。

2ヶ月ぶりの仕事とあってなかなか思うように行きませんが、どねぇかこねぇか乗り越えたい。