文学という木を支える 文学フリマ金沢2017

金沢に行く
木を支えるように
木に寄り添うように

 

金沢に行ったことについて、もう少し早く何か書く予定だった。しかし、まあ、4月というのは色々と忙しい。これも毎年のことだからいい加減に慣れようと思うのだけれど。

 

前日の昼頃に金沢に到着。

駅の写真を撮らない程度には金沢慣れしてしまっている。

カレーを食べる。美味い。サラダ合うわぁ。

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そして石川四高記念交流館と石川近代文学館へ。

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昨年は時間切れで買えなかった広津里香の詩集などをゲット。ほぼ満足。

広津里香まじカッコイイっす。

 

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ふらふらと歩く。

桜が舞う。

 

 

夜はカツ丼とそばを食べる。昨年も同じ店で食べた。ちなみに昼食のカレーも。

昨年は夜遅くに来て、店員がくそ不機嫌だった。今年は店員がバイト初日の人で、店長が教えながらだった。


タワレコとか本屋にも行く。金沢は都会。

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鷲崎健のDVDと岡田麿里の本)


早めにホテルチェックインして、あれこれ準備。ここで準備って遅くね?

毎度のことさ。

 

翌日、設営の手伝いがないので、ホテルの朝食を食べてからぎりぎりまで準備。

とてもいい天気だ。


開始後ちらほらと一般参加の人がやってくる感じ。嘉村礒多のチラシを配る。


かなり早い段階で見切りをつけて、海鮮丼を食べに行く。

喫茶メルト最高かよ。

 

昨年は諦めたトークセッションに参加。
 金沢の文学者たちがどのように金沢を描いているか、という話。故郷というテーマは今の自分にとってかなり重要。在郷時代の嘉村礒多作品についてあれこれ書く宿題を「礒多を読む会」から頂いているからだ。
 ざっくり今回のセッションの内容を要約すると、長いこと金沢に住んでる作家は、多面的に金沢を描く傾向にあり、少し関わった作家は幻想的な金沢を描く傾向があるとのこと。
 文学は「読むこと」がいわば最終目的であり、その作家の記念館とかに行く意味を全く感じない人もいるという話は大変興味深かった。しかし、前日に見た三文豪の展示や、西村賢太の直筆原稿や、文学サロンスペースにあった嘉村礒多の作品が収録された本に私は刺激されている。
こういう環境がこれからの文学になにかしら影響を与えたということに私がすればいいのだが(ここからアニメ「少年ハリウッド」の握手を本物にするというアイドル論につながる)。
その話を聞きながら私は来年も金沢に来るだろうとなんとなくそう思った。

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両隣のブースの方とあれこれお話。
左の「イン・ビトロ・ガーデン」灰野密氏の装丁を見てキダサユリ作品を想起した私のカンは正しく、知り合いだった。純文学ブースは二つ。少し、いやかなり寂しい。


右隣のサークル「That's right」曽野十瓜氏の「アマヤドリズム」には金沢弁が登場とのこと。そういうのに弱いっす。

本を買っても読まない病に罹患しているので購入は控えめに。


毎年打ち上げに参加したいが、帰らなければならない。

来年も金沢に来よう。島田清次郎との戦いの成果を引っさげて。

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文学という木を支える雪つりの縄になりたい。