第三回文学フリマ大阪のこと
当日の朝は、寝すぎたため大慌てでなかもず駅へ向かう。
1年ぶりの堺市産業振興センター。
設営に遅れて参加。
少しずつ机が並べられ、整えられ、椅子が置かれていく感じは気持ちがいい。
若干、設営で力尽きた感じもありつつ、こっからが本番。
今回も一人でサークル参加したため、準備も、始まってからも忙しい。
何をどう考えてももう一人必要だった。
幸いなことに、お隣のサークル「Lousism(ラウシズム)」さんと仲良くなれて、彼が大学の後輩を連れてきて店番してくれたのでとても助かる。
本当にありがとうございました。
しかし、文フリの醍醐味は、本屋ではお目にかかれないエッジの効いた自分の求める本をその場で探すライブ感だと思っているので、サークル参加するとそれがじっくりできないのが辛い。
手に入れた本。
おまけで貰ったお尻ストラップのクオリティが高い。
我がサークル「ヴィリジアン・ヴィガン」は、既刊のみ。
大阪は一般参加者とのやりとりが心地よい。
ヴィリジアン・ヴィガンの本は、デザインが地味なので、訪れた方にはなるべく説明するようにしているのだが、ウザがらず聞いてくれた。
新刊もなく、あまり告知もしていなかったわりには手応えがあった。
80年前の私小説を本にして頒布するなんて、完全に他人の褌で相撲をとっているわけだが、そのことに自分が慣れてきたのかもしれない。
驚いたのはブースの飾ってある嘉村礒多の写真を見て 「このひとは本当に居た人なんですか?」 と聞かれたこと(笑)
礒多は本当に居たからね、こういう設定をでっち上げてやってないからね。
やってたらすごいわ。
この紙をブース前に貼っておいたら、通り過ぎる人たちが、
「(かむらいそた?)」
と口を動かしているのが分かって面白かった(笑)
本を手に取ってくれなくても、名前だけでも覚えて帰っていただけたと思います(新人の芸人風)
文フリ終了後の撤収の早さよ。
そんなこんなで、終了後は二次会へ。
ホタテやら、海老やら、お肉やら、美味しい料理を食べつつ、本や同人イベントの話。
これからどうすればいいかのヒントをもらい過ぎて既に忘れつつある。
やっぱり、初対面でもこれまで読んでいる本のことで話しが通じるのがええよね。
こういう会話が地元で出来ればなぁと思う。
久しぶりにお酒飲んでたんですが、覚えていることは、
「ダンシング・ヴァニティからの、太田が悪い」
「1000ドル小説」
「わび・さび・萌え・モザイク」
「腐女子の理想の男キャラの乳首」
「バブみ、尊い、について」
「素人の技術論なんかどうでもいい。面白いか面白くないかだけ」
「迷惑をかけない変態(紳士)」
などなど。
いや、みんな疲れてたからね。酔ってたからね。
あと、会話に比喩が溢れかえってわけわかんなくなってた(笑)
文芸同人クラスタはうまいこと言いたい人が多過ぎる。
三次会のおしゃれなBarでは、もうだいぶカオスな感じでしたが、また沢山ヒントをもらう。
スキャンダラスで、キャッチーな表現に同じやり方で立ち向かうか、それとも違うやり方があるのか。
そもそも、文学、特に純文学を市場に晒すのが間違いなんじゃないのか。
こういう会話をする機会が少ないので、ここぞとばかりに普段考えていることを尋ねまくる。
三次会でウォトカを飲むと、帰る場所を間違えてしまうよ。
なんにせよ、
文学フリマ大阪はぶち面白かった。
ヴィリジアン・ヴィガンの本を手に取って下さった方。
文学フリマ大阪に携わった皆様に感謝。
ありがとうございました。
来月、文フリ福岡に参加する方はよろしゅうたのみます。