礒多忌でした(カメムシ)

昨日は礒多忌でした。

天候にも恵まれ、思っていたより多くの方々に来て頂けて感謝です。

きっと礒多も喜んでいることでしょう。

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礒多忌が始まってすぐに退院祝いのお花をプレゼントされてびっくりしました。礒多のお墓に供えるには派手な花(バラ)だなぁとは思っていたんですが、まさか自分が貰うとは‼️

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篠笛の音色は帰郷庵にぴったりでしたし、ハーモニカの演奏に合わせて皆んなで歌うことがあんなに盛り上がるとは思いませんでした。

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朗読については「読む会」のメンバー以外の方にもテキストが必要だったと反省しています。

次回の礒多忌では準備するつもりです。


私はギター演奏と今年学んだ礒多のことについて話をしました。途中でカメムシが椅子の下に出現するハプニングはありましたが(笑)どうにか乗り越えました。2曲目の演奏が辛かった😅

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礒多のお墓は間違えて「磯太」になっています。亡くなってからもなお名前を間違えられる残念さが礒多らしいとも言えます。

昔「こっちが本名説」が出たことがありますが「礒多」が本名です!

お間違えなく!

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哲学カフェと礒多忌プログラム

昨日は久しぶりに哲学カフェ☕️でした。
入院中からどうにかして参加できたらええなぁと思っていたので参加できて嬉しかったです。
周南市文化会館のレストランでやったのですが、リトルグリーモンスターのライブがあったので、グッズ販売に長蛇の列ができていました。
なので哲学カフェはいつもより1時間早い開始でした。

テーマは「悪とは何か?」
悪について様々な意見が飛び出しました。
政治家、自殺、人に迷惑をかけること、犯罪、メディアの伝えかた、サイコパスバイキンマンブラックジャックは?善人?
ダークヒーローは?
必要悪はあり?なし?

話を聞いたり自分も意見を言ったりしているうちに己のなかの善と悪の判断が揺らぐのを感じました。
何を基準に善悪を判断していたっけか?
同じ行為でも時代や場所や文化によって善悪は変化します。

大切なのは1つの事柄を簡単に善悪で極端にレッテル張りせず、きちんと調べて考えることです。
そして考えることをやめない事だという結論で終わりました。
まだ、話し足りない人たちが居たようですが、ここで抱えたモヤモヤがこれから役に立ったりすることを私は知っています。
詩か小説のヒントになりそうな言葉もゲットしました。

帰りはさすがに疲れが出て、何度もコンビニで休憩しながら帰宅しました(RPGでこまめにセーブする人みたいだった)。

写真は哲学カフェでお世話になっている哲学者・小川先生の新刊です。エリック・ホッファー入門編といった感じでとても読みやすいのでおススメです。サイン貰いました! ありがとうございます😊

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礒多忌のプログラムができました。

礒多忌もうすぐです。f:id:viridianvigan:20181118210107j:image

退院しました

どうも。
今日の午前中に退院しました。

先月、回復している中で急に悪化したので正直不安でした。昨夜はあまり眠れませんでした。
今も少し不安です。

流動食から3分粥から5分粥、全粥と少しずつ腸に負荷をかけてゆき、後半はお腹が空いて仕方がないという状態でした。
おかずもあっさりしたものが多く、病院の食事では最低限のカロリーしか摂取できないというのもありますが、お腹が空くのは体が元気な証拠だと思います。

今、体重が入院したときから5キロ落ちており、歩くだけでもふらつくような状態です。
栄養士と主治医の先生によると、戻るまでに2週間はかかるとのことでした。
礒多忌にはギリギリ間に合いそうで安心しています。とはいえ油断せず無理せずちょっとずつ体を元に戻していこうと思います。

ご心配をおかけしました。


今後の活動予定です。

2018年

11月24日(土曜)礒多忌

2019年

1月20日 (日曜)文学フリマ京都

2月24日 (日曜)文学フリマ広島

4月20日 (土曜)文学フリマ金沢

よろしくお願いします。

礒多忌。来て頂けると嬉しいです。

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病室から眺めていた風景です。

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転院しました

どうも。

10月25日に発熱と腹痛に襲われて、流動食と栄養ドリンクからまた点滴のみの生活に戻りました。

 

10月29日にこれまでいたS病院からi病院に転院しました。


転院の話は前々からからあって、S病院でやれる検査は全てやり原因は小腸らしいと分かったので詳しく調べるために移ることになりました。

ある程度体がまともな状態で移りたかったのですが……。

29日朝、痛み止めのみで9時にS病院を出発。

移動中に腹痛があり到着後、両親が受付で手続きをしてくれている間どんどん血の気が引いてゆくのを感じました。

エネルギーが圧倒的に足りない!

 

11時頃ようやく病室のベッドに横になりさあ点滴を!と思ったら採血。

全身から抜けるチカラ。

貧血寸前。


まあ、なんとか転院できてよかった。

今は問題があるらしい小腸を検査中です。


不安なのは、礒多忌までに退院できるかどうか。


微妙ですが祈るしかないですね。


日に3回の食事がないだけで、すごく損してるような気持ちになります。

そういう当たり前に食べられることの有難さを、忘れるまでは覚えていようと思います。

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礒多忌のお知らせ

 

どうも、中西です。

ブログではご無沙汰です。

ご存知の方もいるかもしれません。

私は今入院しております。腸閉塞です。

鼻からチューブを入れた状態で、病室からお送りします。

本当は予告通り国木田独歩のことを書くべきなのですが、

とりあえず置いておきます。

 

今日は中西の35歳の誕生日です(イェイ!)

病室からお送りしております。

腸閉塞なので絶飲食中でしてケーキとか食べられないのが辛いっすね。

今日も胃カメラと大腸の検査があるよ!!

 

そんな、中西を憐れむそこの君。

11月24日(土)に私がリスペクトしてやまない

私小説作家・嘉村礒多を偲ぶ会

「礒多忌」

があるから来てくれよな。

チラシです ↓

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あえてのモノクロ

内容は礒多生誕120周年祭でも披露して頂いた

ハーモニカ演奏や今回初めてお呼びする篠笛の演奏、

礒多にまつわる書籍をいくつも書いておられる多田美千代先生のありがたいお言葉。

私のギター演奏と「礒多を読む会」のメンバーによる掌編「写真」の朗読など盛りだくさんです。

 

問題は現在鼻から入れてるチューブで喉がぶち痛いことと、

新曲を用意するつもりが、病室にギター持ってくるわけにはいかんちゅうことなんよね。

まあ、なんとかなるじゃろう。

ちゅうことで、11月24日(土)は帰郷庵でお待ちしております。

よろしゅうお願いします。

 

第23回中原中也生誕祭のこと

どうも。礒多を読む会・代表の中西です(言ってみたかった)。
今回は詩のこと、というか4月29日の中原中也生誕祭に行ったときのことです。

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中原中也記念館の向かいにある「狐の足あと」にて食べたケーキセット。


前日に「礒多を読む会」があったので、そのまま湯田温泉に泊まることに。
「空の下の朗読会」に参加する予定なのにもかかわらず、詩ができていない。
山口県立図書館で過去の中也賞受賞作を幾つか借りて、読みふける。
何か降りてこないかなぁ。
しかし、詩集はあれね、装幀とかにトレーシングペーパーを使ってる率高いね。
川上未映子『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』
文月悠光『適切な世界の適切ならざる私』
もう一冊何か読んだはずなのに思い出せない。
多分、暁方ミセイ『ウイルスちゃん』だったかな。途中まで読んで買おうと思った記憶がある。
とにかくなにも降りては来ず。眠ることに。

 

4月29日、朝7時に起きて温泉につかったり宿の朝食を摂ったりしているうちにふと閃く。
とりあえず詩はできた。何回か声に出して読む。よし。
さぁ行こうかと思ったら「読む会」の栗田さんから電話がかかってきて
「中西さん朗読会の先着20名にもうなりそうなので私かわりに並んでます」

ええっ?!!
慌てて中原中也記念館へ。

行く途中に赤い着物姿の女性が信号を待っていて、
ああそうか、連休だし結婚式とかもあるんじゃろうなぁ、と思っていたら後でその人が今回の中原中也賞を受賞したマーサ・ナカムラだったと知る。

 

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当日の様子。木に花を添える人たちが昨年より多く感じた。

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「空の下の朗読会」は先着20名のところに17名くらいはすぐにうまって、栗田さんは11番目をキープしてくれていた。結論からいうとそんなに慌てなくても良かったけれど感謝です。
朗読会はまず地元の小学校の生徒がやって、その後に中也賞を受賞した方の朗読や、福島の朗読グループの発表が終わってから自由参加の朗読が始まる。

今回から読む時間がきちんとルール化されていてありがたかった。
昨年、初参加のときは1人3分なんてルールはあるだけみたいな感じで押しまくって後半にエントリーした私は本当に読めるのかヒヤヒヤして待っていた。厳密に1人3分以内になり、読むのに何分かかるかも申告するので、中也の詩を一つ読むだけなら1分という人もいて、最終的には30人くらいは朗読したんじゃないだろうか? スムーズな進行に感謝です。
ただ、最初に小学生の朗読があるからハードルめっちゃあがるんですよね。

彼らはよく練習してきてるし、中也の詩とか背伸びして読んだらもうギャップ萌え100%で満点じゃないですか(異論はなかろう)。
なので、自由参加の人の朗読聞くと読む練習してるか、してないかとか、練習してきたけど今日は緊張して本調子じゃないとか、よくわかってしまう。

だからまあ、当日にできたてホヤホヤの詩なんて論外だったかもしれない。
私の詩は果たして誰かに届いたであろうか?
ちなみに私の詩は後に、山陽小野田市立中央図書館の「ポエムカフェ」で読んでめでたく5月の詩に選ばれた。

タイトルは「湯治」。

http://library.city.sanyo-onoda.lg.jp/poem-cafe/docs/2018.05詩.pdf

 

びっくりしたのは、『きょりかん』で今回の中也賞の候補になった海老名絢が朗読会に参加したことですね。

えっ、来てんの? みたいな。ツイッターのクラゲのアイコンだけ記憶にあった。
受賞できなかったのにわざわざ山口県まで来て詩を朗読するという爪痕残す感じがかっこよかった。

 

きょりかん

きょりかん

 

 

毎年「空の下の朗読会」に参加している中柴さんと流れで飲みに行くことになる。違うイベントで何度か会ったことがあって知り合いだった。もう10年くらい毎年参加してるとのこと。

演奏会の最中にようやく受賞作の『狸の匣』を読む。

残念なことに私と「狸」の相性があまりよくなかった。
田舎に住む私にとって、狸はとても身近な農道で轢かれている害獣でしかなく、ファンタジックにとらえられなかった。まあ、そういうこともある。最後の「トキョ」っていう詩は好きだった。

狸の匣

狸の匣

 

 

湯田温泉ユウベルホテル松政での贈呈式・記念講演に参加する。

 

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佐々木幹郎の選評が面白かった。今回は5分くらいですぐ決まったとのこと。
その後で、じっくりそれぞれの作品を掘り下げたという異例の選評会だったらしい。
海老名絢の名前をあげて「あなたのも良かったよ」と言っていた。
マーサ・ナカムラが中原中也記念館に展示してあった彼女の市松人形と同じ姿をしているってのが笑った。確かに同じだ!

 

記念講演は太田治子。「中原中也の愛」というテーマだった。
最初、声が出てなくて大丈夫かと思ったが、ずっとそのままだった。
しかし、中也の詩を読むときだけは声優みたいにぐっと声が若返る。
前日にマーサ・ナカムラとたまたま出会って、一緒に中也のお墓に行ったらしい。
朗読した『春日狂想』を「かすがきょうそう」と言ったので、中柴さんが怒っていた。
「しゅんじつ、じゃろう!」
なだめつつ飲みに行く。

宿で夕食を予約していたので、私は飲むだけにした。
詩のこと、仕事のこと、不寛容な時代だということ、最近のニュースについて、とか色々話した。

嬉しかったのは、まだ影も形もない私の次の詩集を予約してくれたことだ。
「あんたぁ、今日も自作の詩、読んじょったけど、本にはせんのかね?」
「いや、まあ、いつかは本にするつもりですけど」
「幾らくらいの予定?」
「1000円から1500円くらいですかねぇ」
「よし、買った!」

が、がんばります。

久しぶりのお酒にフラフラになりつつ。ちゃっかり温泉には入る。
翌朝も入る。中原中也記念館で今回の候補作を読む。
これ、全部集めたら1万円こえるからありがたい。
手に取ってみて読んでみて初めて購入へと至るのが普通だが、本屋にはないもんなぁ。
私家版はとくに。
やっぱり男性が書いた詩集のほうが圧倒的に読みやすい。
しかし、この超個性的な詩集を並べて評価することの難しさよ。
とりあえず『きょりかん』をポチッた。

今回の誕生祭は内容が濃かった。
嘉村礒多の顕彰も中也に負けないように地味に長くやっていきたい。
という意気込みだけはあるのだ。うん。

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近くの井上公園にある池はとてもフォトジェニック。


次回は国木田独歩記念講演に行ったときのお話です。

腸炎・礒多・代表

どうも、ブログはとてもお久しぶりです。
ヴィリジアン・ヴィガン中西です。
実は、6月の末から入院中です。

腸炎を患ってしまいました。
腸を休めるために点滴でしのいでおります。
明日からようやく食べ物を口にできるとのことです。

長かった(切実)。

そこのあなた、食べたいときに食べたいものを食べておきましょう!
次から次に食べたいものが浮かんでは消える病にかかっています(笑)

入院当初は痛みに耐える日々でしたがようやく文章が書けるくらいまでは復活しました。
なので、ずっとやろうと思っていたブログの執筆に取り掛かります。
2018上半期を振り返っておこうと思います。

今回は主に嘉村礒多のことです。
山口県セミナーパークで
「生誕120+1年 嘉村礒多を味読する」と題しまして
セミナーが開かれたので参加しました。

 

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この「味読」という言葉は結構好きになりました。
食べるように、咀嚼するように、体内に取り込むように、読む。
というようなことを中原中也記念館の館長さんがおっしゃっていたように記憶しています(中原館長さんですは中也との血縁関係はありません)。

全3回、それぞれから得るものがありました。
詳細を書いたメモは家にあります(おい)。

礒多の作品を細かく読んでいくと、細かいところまでかなり気を使っていることがわかります。改稿を繰り返したこともよくわかります。

内容的には勢いで感情任せに書いてるように見えてそれをキチンと作品として成り立たせようとしたのだという努力を見逃さないように拾い上げたいと思います。

 

山口県立大学郷土文学資料センターだよりという大学が無料配布しているパンフレットみたいなやつに文章を書きました。
昨年の120周年祭でのことを書いています。
ネットからもPDFで読めます。

郷土文学資料センターだより 30:山口県立大学

このように活動の記録を残していくべきなんだろうなあと思いながら時間だけが過ぎました。

 

そして、中西は4月から「礒多を読む会」の代表になりました!

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代表としてとある会議に出席したときのもの。

 
嘉村礒多の研究というよりは顕彰(功績などを一般に知らせ、表彰すること)に力を入れていきたいと思ってます。

ニートだった私でも地味に5年活動を続ければ代表になれるんだな。

感慨深い! 働いて良かった!

 

「礒多を読む会」は毎月第4土曜日に山口県仁保地域交流センターの2階で13時30分から15時までやっております。
次回は7月28日です。それまでには腸炎が治ってると信じる!


参加者で輪読(数人が順番に、一つの本を読んで解釈し、お互いに意見を交わすこと)する作品は
『小さな憎み』と『節ちやん達』です。

ちなみに6月のようす。

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私が持っているのは多田先生が関わっている同人誌です。読みたいけど家にあります(おい)!


興味のあるかたは是非おこしください。

 

そして、11月24日(土)は礒多の生家・帰郷庵にて『礒多忌』をやります。
中西はまた礒多をテーマにした新曲を多田先生に頼まれたので作って歌います。

あとは「読む会」の人が朗読したりします。

今、「読む会」でなにをするか協議中です。
まだ夏も来てないのに、雪が降らないといいなぁとか考えてます(早い)。

 

文学フリマは福岡も抽選で落ちたので(早く申し込めばよかったんじゃ)
なかなか、県外には出てませんが、県内では活発に活動を続けております。

次の文学フリマは来年の京都になりそうですね。
東京も考えたのですが、礒多忌終わってバタバタで行くとまた腸炎になりそうなんで(笑)

次は中原中也誕生祭に参加したことについて書く予定です。
よろしゅう!!

 

*多田美千代先生は嘉村礒多の研究を長年されてきた私が大変尊敬する先生です。ご高齢ですが今も礒多に関することの執筆を続けておられます。

ありがたや、ありがたや。